2005年07月30日(土)
油断すると。 [日常]
暑さに負けて、油断すると、すぐ一日が24時間じゃなくなってしまいます。つまり、ちょっとずつちょっとずつ寝る時間がずれて、いつのまにか、1・5日くらいのサイクルで生活することになるのです。
だもので、世の中のスピードがとても高速に感じます。一ヶ月が早いよー。
着実にミッションをこなしているスペースシャトルの宇宙飛行士がまぶしい。宇宙飛行士じゃなくても、一日の間に少しずつ歩を進めている人がみんなまぶしい。怠けてないでやらなくては!
…一方、自分がものすごく時間の観念がゆるい、遅いことを自覚しすぎていて、必要以上に日にち感覚が進んでしまうときもあります。
今日はまだ7月だけど、もう8月3日くらいのつもりでいるとか。
実際の日にちとのズレに気づいたときは「ねじ、巻きすぎ」と自分に言い聞かせます。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 閑話休題 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「がまぴょん」(今期一冊目の豆本)の製本作業と同時に、新しい物語豆本をまとめています。絵と字がはっきりまとまらないときが、いちばんもやもやします。
8月中に、新しく2つ物語を作ってしまうぞ!
宣言しとこ。
自分を追い込んでおこ。
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2005年07月28日(木)
イルフ童画館で、武井武雄の豆本を見る [観る]
前日、3時間しか寝られないほどわくわくしていました。
武井武雄が出した数々の実験的な刊本(素材・題材・装丁など、すべてが武井武雄のアイデアのもとに作られたごく小部数の作品。300人ほどの会員のみに配布された)作品を見られるのは本当にうれしく、「実際に手に取れる」という企画にいたってはわざわざ行っておいてナンですが、信じられないものでした。
サイズは手のひらサイズ。少し小さめの手帳くらいはあります。
木版・凸版・エッチング・グラビア・螺鈿細工・寄木細工などなどあらゆる細工によって作られたいくつもの作品(全部で139点余刊行された)が、目の前に展示されています。まさに「本の宝石」で…。しあわせ。
さて、ひとしきり感嘆しながら拝見した後、手袋をはめていくつかの作品を実際に手にとって鑑賞させていただきました。
素材から着想したものも数多くあるそうで、有名なエピソードでは「エジプトでパピルスを育てるところからはじめ、パピルス紙を作り、本となった」というものまであります。
しかも、この刊本ではいっさい利益を得なかった、というのがまたスゴイ。余技の域では絶対にないクォリティ。アイデアも、絵も、文も。
お話はお話で、「読者に想像させる」形式のものが多く、これまた楽しい。
次回の「"刊本"を実際に見られる」日は8月10日です。
※そのほかの日にちについてはイルフ童画館のサイトでチェックを。本そのものが大好きな人は、必見です。
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2005年07月27日(水)
銀座・伊東屋はたのしい。 [製本の道具]
歌舞伎座で昼の部「十二夜」を鑑賞(原作:シェイクスピアらしさと歌舞伎らしさが共存する、想像以上にすばらしい舞台でした。歌舞伎以外でも見たことがない"鏡"仕立ての舞台美術も必見です。ぜひ再演してほしい)した後、伊東屋へ。
なんか素敵な紙がないかな〜、くらいの軽い気持ちで立ち寄ったのですが、紙のフロアについたとたん”伊東屋直輸入!”などとアピールされた素敵な品々に目移りしまくって、使う予定がないものまで買ってしまいそうに。マーブルペーパーや、舶来のラッピングペーパーなど・・・。
しかし、明日長野県岡谷市への小旅行を控えているので自分を戒め、とりあえず必要なものだけを購入。
・・・などといいつつがまんできずに画像の目打ちを追加しました。いや、目打ちは必要だし、使いやすいのがなかなかないし・・・。卵型のにぎりが手にフィットしてきもちいいのです。
それにしても、最近どこの画材店へ行っても製本材料がちゃんとあります。豆本に使えるものばかりではないけれど、なんだか心強いです。
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2005年07月20日(水)
木葉井悦子さんの絵本 [観る]
もうひとつ、美術館の企画展情報。
軽井沢絵本の森美術館・木葉井悦子没後十年回顧展「いのちの歓びと大地のめぐみ展=キバイをめぐる人たち=」
といっても、私は木葉井悦子さんの絵本について、あまり多くを知りません。
いつだったか軽井沢にサイクリングに行った折、たまたま立ち寄った絵本美術館で作品を目にしたのが初めてで、それ以来作品を拝見する機会がありません。そのとき、いくつか展示されていた原画の中の「あかいめのしろヘビ」という作品にひどく衝撃を受けました。
作品の細部を正確に覚えてはいないのだけれど、人間たちを助けるために、しろヘビが赤い目をさしだす、といった話だったと思います。何の見返りもなく、自分のもっとも美しい部分を捨ててしまうのです。
だからといって、「良いことをしたらほめられる」とか「良いことをして世界を平和にしよう」といった単純明快な話ではなく、あまりにもしろヘビは報われない、と思った記憶があります。ただ、そこに清々しさも覚えたりして。
いろいろな感情を喚起させつつ何を押し付けるわけでもなく、水彩画の色もタッチも悠々としていて、作為がなくて自由。
ぐらぐらと気持ちは揺れ続けて、もういちど読みたい、何度でも読みたい、と帰宅してから探してみたけれど「あかいめのしろヘビ」は一冊も見つかりませんでした。
絵本専門の古本屋さんも訪ねましたが、木葉井さんの本はとても人気があって、"木葉井さんの作品ならなんでもいい"という注文すらあるのだ、とのことでした。
今回の展示には「あかいめのしろヘビ」は入っていないようなのですが、「あかいめ〜」と同様にほとんど手に入らない他作品も目にしたいので、出かけなくては、と思っています。
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