2005年07月28日(木)
イルフ童画館で、武井武雄の豆本を見る [観る]
前日、3時間しか寝られないほどわくわくしていました。
武井武雄が出した数々の実験的な刊本(素材・題材・装丁など、すべてが武井武雄のアイデアのもとに作られたごく小部数の作品。300人ほどの会員のみに配布された)作品を見られるのは本当にうれしく、「実際に手に取れる」という企画にいたってはわざわざ行っておいてナンですが、信じられないものでした。
サイズは手のひらサイズ。少し小さめの手帳くらいはあります。
木版・凸版・エッチング・グラビア・螺鈿細工・寄木細工などなどあらゆる細工によって作られたいくつもの作品(全部で139点余刊行された)が、目の前に展示されています。まさに「本の宝石」で…。しあわせ。
さて、ひとしきり感嘆しながら拝見した後、手袋をはめていくつかの作品を実際に手にとって鑑賞させていただきました。
素材から着想したものも数多くあるそうで、有名なエピソードでは「エジプトでパピルスを育てるところからはじめ、パピルス紙を作り、本となった」というものまであります。
しかも、この刊本ではいっさい利益を得なかった、というのがまたスゴイ。余技の域では絶対にないクォリティ。アイデアも、絵も、文も。
お話はお話で、「読者に想像させる」形式のものが多く、これまた楽しい。
次回の「"刊本"を実際に見られる」日は8月10日です。
※そのほかの日にちについてはイルフ童画館のサイトでチェックを。本そのものが大好きな人は、必見です。
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Posted by 西イズミ
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