2005年07月16日(土)
プリンタトラブル顛末記 [製本の道具]
プリンタのトラブルの後、何度か試し刷りしてみたのですが、結果は変わらず。
何度やっても、「給紙エラー」ばかりでうまくいきません。
あきらめて、ほかの紙を注文することにしました。
OA用紙で裏うつりしないようなちょうどいい厚さのものがなかなかなく、あっても「真っ白」であまりにも地の紙が目にまぶしすぎるため二の足を踏んでしまい、
・紙の厚さ
・クリーム色
・インクジェットで両面印刷できる
という点を基準にさまざまなサイトを検索し、
ネットで注文することにしました。
すぐに紙は届き、テストプリント開始。
色はきれい。裏うつりもナシ。
でも・・・、厚い。厚すぎる!
この時点ではちょっとまだ失敗を認めたくないので、「こういう絵本も耐久性があっていんじゃないかな?」とか自分に嘘をついてみるわたくし。
もうひとりの自分が「無理だって!」と突っ込みつつ、本文用紙を切り、折って冊子状にしてみる。
駄目だあこりゃ。
がくーん。
和紙調の用紙には、紙の性質としてしなやかさ、やわらかさがあるから多少厚くてもめくりやすく風合いも軽かったのです。
その厚さを参考にしても駄目でした。
ああ〜、と頭を抱えていたところ(100枚くらい買ってしまっていたので)、「そういえば"書籍用紙"っての買ってたな」と思い出し、使ってみることにしました。
結果:2時間ほどで20冊分の印刷終了。
クリーム色で、裏うつりは多少あるものの許容範囲。なによりプリンタとの相性がよい。しかも安い。(100枚で420円/東急ハンズ渋谷店5Fにて)
最初から、これ使えばよかったな。
そんな幸せは意外と身近にあるという青い鳥のような経験をしたのでした。
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2005年07月13日(水)
2005年07月08日(金)
見返し用の紙を作ってみる [製作メモ]
豆本の内容は「うさぎ型のがま口・がまぴょんが普段食べているお金よりおいしいものを探しに行く」お話です。はて、おいしいものとは? というか見つかるのか? …それは読んでのお楽しみ。
出来上がった豆本の内容に合った見返し用紙が作れないかなー。という思いつきでチャレンジしてみました。
線画だけスキャンし、ペイントソフトで色や背景のマーブル調模様をつけ、パターンの元になる画像を作りました。ちょっと主線がジャギジャギしてしまったので、もうすこし解像度をあげて取り込んで再度作ってみます…。
それはさておき、できたパターン画像をしきつめればできあがり。各種ペイントソフトで簡単にできると思います。パターン画像しか作れない場合でも("ペイント"しかないとか)、Wordでパターンをしきつめれば大丈夫です。
具体的な作り方は、「RABILIC★パソコンで作るマイピクチャ/オリジナルグッズ」さんの
Rabilic★パターンで作るラッピングペーパーというページがわかりやすいです。製作例もたくさんあって参考になりました。和紙調や、絹目調などの風合いが面白い用紙にプリントするとより雰囲気が出るかも。プリントするときには「紙の目」の方向にも注意したほうがよい感じです。
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2005年07月02日(土)
表紙をつけてできあがり。 [豆本製本]
本文ができたので表紙を作ります。
表裏、2枚の表紙と背表紙の芯となる厚紙を本文のサイズに合わせてカット。表紙の紙に配置し、薄めたボンドで貼り付けます。
本のみぞのための幅や、溝なしで作りたい場合など、お好みのスタイルに合わせて各種参考書をご覧になってくださいませ。
↓
背表紙と本文の背をボンドで合体。
↓
見返しと表紙を薄めたのり+ボンドで合体。
見返しを表紙にバランスよく貼り付けるのが難しいです。いつもしくじるのはここ。
できました。
しばし重たい本の下などに置き(豆本が汚れないように何かでカバーしてください)放置。忘れたころにピシッとかっこよい本ができています。後は、表紙にタイトルラベルをつければ、完成です。
というわけで、失敗を踏まえて改善しつつこの本を何冊か作ってみます。
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2005年07月01日(金)
本文完成までの道のり [豆本製本]
本文に文字を入れて印刷し、見開きごとにカット、綴じ穴もあけました。
次は、糸で綴じます。
東急ハンズで購入した製本用の綴じ糸を使ったのですが、ちょっと太すぎました。以前、豆本の教室に参加したときは「絹糸を2本取り」して綴じたのですが、その方が仕上がりが綺麗。
※糸を綴じ穴に入れる順番や、糸の後始末、遊び紙を入れる場合など、詳細は本を参照されることをおすすめします。
「自分で作る小さな本」(カラー図版多数。どれも美しく、気軽にいくつかのバリエーションの豆本を作ることができます)や「手製本を楽しむ」(豆本に限らず、”製本”について、詳細に書かれています。)など、いろいろ出ています。
↓
綴じ終わった状態。
本文の背は糸もろともボンドをうすくのばして固めてあります。
↓
本文の2倍の幅でカットし、中表に折った「見返し」用紙を本文裏表に貼ります。
本文のノド側に5ミリ幅くらいに水で薄めたボンドを塗り、接着します。
↓
背以外の部分(天・地・小口)が綺麗にそろうようにカットします。
ずれないように、定規はしっかり押さえます。ちょっと緊張します。カッターを持った手には余計な力を入れず、一度で切ろうとせずに、スッスッと軽やかに手を往復させましょう。
↓
花ギレ(背表紙と本文の間からちらりとのぞくアレ)を天地にはりつけ、その間に「寒冷紗」というガーゼのような布を貼ります。
花ギレも寒冷紗も、東急ハンズや画材店で売っています。
が、花ギレも市販品だと大きすぎるようなので、こよりと布で自作したほうが具合がよさそうです。
本文が完成し、サイズがきっちり出たのでそこから表紙・背の大きさをわり出し(こちらも参考書を参考になさってください)芯になる厚紙、表紙用の紙をサイズどおりに切っておきます。
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