2005年10月08日(土)
木葉井悦子さんの作品を見に。 [観る]
先日、かねてから待望の木葉井悦子さんの作品展をやっと観に行きました。
軽井沢駅前でレンタサイクルを借りて絵本の森美術館へ。すこしだけ色づき始めた緑の中を、すいすい走るとなんとも心地よい。
はやる気持ちをおさえながら展示室へ入ると、ずらっと原画("みずまき""わたしも""ぼんさいじいさま""クロてがみかこう"など)が。
多くは水彩やパステルなどで描かれ、ざわざわと音が聞こえてきそうな情報量。
庭に水まきするお話『みずまき』の絵一枚でも”ここに虫!""ここにはミミズク!"と発見する楽しさがあります。コギレイに整理された情報ではなく、世界のごちゃごちゃしたところまで描かれているようなすばらしい絵です。自由。エネルギーにあふれた作品群をみていると、気持ちがじわじわ満ち足りました。
また、現在入手できない本がファイル形式で閲覧できるようになっていたのも、うれしかったです。時間を忘れて読書しました。
"カボチャ"がおなかをすかせた生き物たちに「たべたーい」と言われて「いいよ」と即答するお話『カボチャありがとう』がツボでした。ああ、いいなあ。なんて大らかなんだー。
木葉井さんの作品はとにかく見ているだけで勇気がわきます。
展示室に木葉井さんと関わった、たくさんの方のコメントが掲示されていたのですが、広松由希子氏のものが特に腑に落ちた表現でしたので抜粋します。
「画面の底からどぶどぶといのちがあふれ出してくるような絵本」
ほとんどの作品が入手しづらいのが、本当に残念です。もっと復刊してくれないかな。
雲場池。いつもきれい。鴨がたくさん昼寝をしていました。
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2005年10月03日(月)
新宿にて [観る]
フェルト原毛の手作りの作品や、外国の絵本、かわいい雑貨など、素敵なものでいっぱいの「en peluche」というサイトを運営されているeriさんの展示を見に、新宿タカシマヤへ行ってきました。
10階の「テディベアカンパニー」の通路側正面に、eriさんのblogで拝見してぜったいに実物を見てみたかった「りんごちゃん」があるのを発見!うーん、かわいい。まるっこいものがだいすきなので、とても和みます。りんごのイメージとしても新鮮。
小さなガラスのびんに入っている、小さなハリネズミもとっても可憐でした。(小さいところが特にツボなのかも?)女の子のお人形、うさぎの大きめなお人形もどこか表情がクール、かつ、いきいきとしていて見ているとよい気持ちになれる作品でした。
展示は、明日までやっています。
そして、キツネのオーナメント(ひとつひとつ顔が違うので、好みの顔をえらびました)と、「りんごのき」というタイトルのブローチを買いました。ブローチをつけて、明日は木葉井悦子さんの作品を見に、軽井沢へ行ってきます。
出発の前まで、ネコマンガ豆本「体育会系ネコ部」の本文の印刷・折りと製本の一部まで、進めます。今週中にはネコ部完成しなくっちゃ。
指輪本は、表紙用にハンコを作ることにしました。彫り彫り。
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2005年09月30日(金)
想月堂ぎゃらりーへ。 [観る]
夜中まで「体育会系ネコ部」本文の印刷調整をし、表紙用布の裏打ちもして、気分すっきり赤羽へ。
想月堂ぎゃらりーで行われている細川貂々さんの展示最終日にすべりこみ。貂々さん作の、マトリョーシカがどうしても見たかったのです。
迷いそうになりながらもたどりつき、ギャラリーの窓辺に並んでいるマトリョーシカを見つけ、わーやっぱり本物はいいなー、とワクワクしました。中に入ってみると、貂々さんの本や、手ぬぐい、ポストカードが。私は手ぬぐいが大好きなので、ネコと女の子の2種類、そして「たからさがしえほん」という本を手に入れました。嬉しい。
ほかにも、いろいろな作家さんの作品がありました。鉱石の標本やかわいいコースター、アクセサリーなど、こどものときに憧れた記憶があるものたちが色あせずに素敵なまま並んでいる。そんな感じの場所でした。
豆本が並ぶ小さな本棚もあって、やさぐれ書房さんのネコ写真集豆本や、鳩山郁子さんのオブジェのような豆本をここでも見かけました。見たことのある作品があると、ほっとします。かってに、親近感を抱いているみたいです。
そして、最近、自分の作った本もいろんな人に見てほしいな、と思うようになりました。”まめまつり”をきっかけに、イベントへの出展やボックスギャラリーのレンタルなど、自分でできることを始めてみようと思います。まずは作品を一定数つくらないといけませんが…。
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2005年09月27日(火)
秋の神保町散策 [観る]
行きたくなったので、行っちゃいました。
豆本や稀少本、こけしも扱う古書店、呂古書房さんへ。
ビルの4階まで上るエレベーターで、すでにわくわく。扉が開くやいなやさっそく入ってみれば、入り口付近にずらりと豆本が。ネットオークションでよく見かける、サントリーの出していたアンクル・トリスの豆本がレジ前の箱に並んでいました。実物は初めてみるので、まじまじ眺めてしまいました。
また、随筆など文章主体の硬派な本らしい豆本(普段みかける豆本は"眺める"本が多く、読むことが主体の豆本がこんなにあるところは初めて)がたくさん。きっちりかっちり正確な造本、または簡略だけれどとっつきやすい製本、など内容に合わせたスタイルがいろいろとあるのだと参考になりました。
箱にざくざく入ったお手ごろな蔵書票が目に留まったので、物色。(蔵書票とは「蔵書の表紙・見返しなどに貼り付けて、その所蔵者を示すための」ちいさな紙片。美しい版画作品が多く、「紙の宝石」とも呼ばれています)ネコ好きなので、ネコのものを選択。風月堂が出していた、販促小冊子「ぐるめの絵本」も一緒に購入。そして、私も蔵書票をつくろう!と安易にのっかって意欲を燃やしてみたり。
また、少し歩いてくりくり誌の読者さんの展示「くりくり展」の会場・AMULETへ。会期終了まぎわのすべりこみです。鳩山郁子さんの豆本を初めて見ました。雰囲気がとてもある作品でどこか透明感のある美しさ。タッセルつきの作品がとくに素敵に感じました。
●鳩山郁子さんの公式サイト・トップはこちら
そして、かつての級友が働いている古書店にはじめてお邪魔してみる。版画と美術書など「なんで今まで入らなかったのだろう」という店内で、読んでみたかった歌舞伎本を購入。さらに、意外と手ごろでステキな版画もあるのだなー、などと思ったりして。思っただけで買い物ブレーキが利いたのでよかったのですが、神保町…、あっさり人を散財させる危険な町…と改めて実感。
こまごま買ったものがつまったカバンを手に、好きなものを好きなように作ろう、と勇気をもちつつ帰りました。
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2005年08月27日(土)
八月納涼歌舞伎。 [観る]
先日、第一部・二部・三部と見てきました。(三部/一部・二部 と二日に分けての鑑賞です)
第一部
「雨乞い狐」第一部の白眉。("金閣寺"も相当な見応えだが、それを凌ぐ)中村勘太郎丈が何変化もする「狐」を演じるのですが、滑稽だったり優美だったり、妖気があったり演じわけが素晴らしい。動きのキレも抜群。目の前で次々表現が生まれていく様子を見られてとても楽しかった。
第二部
「伊勢音頭恋寝刃」お紺の色っぽさ・お鹿の大きさ・衝撃のラストに釘付け。三津五郎丈が出る演目は、いつもひときわ堪能。
「蝶の道行」孝太郎丈・染五郎丈はそれぞれ見る度に素敵になっている気がします。
「京人形」腕のいい人形師が作った京人形が実際に動いてしまう、という古今東西ありそうなお話なのだけど…。『"お気に入りのおいらんを模して作った人形"と差し向かいで酒を飲みたいから、妻に仲居役をさせる』というかなり吹っ切れた導入部で、大変楽しかった。妻もよろこんでやるんですよ、仲居役。えらいなあ。
第三部
「法界坊」客席の熱狂振りはスゴイ。沸きに沸いていた。それに応えて客席へのサービスもたっぷり。
個人的には暗めの後半が好み。野分姫の七之助丈(と、それを抑える芝のぶ丈のコンビ)が好きです。
さて、来月もまたお楽しみ。
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