2009年09月11日(金)
「江戸の幟旗」於・松濤美術館 [観る]
以前、日本民藝館で見て以来、2度目の「幟(のぼり)」の展示です。現代でも幟は神社や店頭表示で身近なものですが、展示されている江戸期に作られた幟はひと味もふた味も…、いや、次元がまるで違う存在。人々の切実な願いや祈りそのものが形になったような、圧倒される何かを放っています。
文字主体の幟・字幟の凄まじいまでの、ビリビリと"来る"書体。篆字も楷書もなにか音が鳴りそうな迫力があります。まるでこちらが天と対峙しているかのような神妙な心持ちになること必至。幟の中に蘭学者・杉田玄白によって書かれたものがあり、蘭学者好きの私はひとり感激したりもしました。
絵幟にはよくぞここまでという細やかさ・思わず顔がほころんでしまう明るさ・どこまでも広がる雄大な世界と、様々な魅力が混在していて見れば見るほどワクワクしてきます。親が子を大切に思う気持ちはもちろんのこと(多くは節句用に作られた)、絵師・職人たちが惜しみなく幟に注ぎ込んだ心意気も感じ、しみじみと心打たれる思いでした。
また、幟の特性からして当たり前なのですが、時には10メートルを超すような超・超縦長の画面には毎度新鮮な衝撃を覚えずにはいられません。海、象、宝船…巨大なものをこんな風に切って画面に美しくおさめるなんて! 心底感嘆。
解りやすく強いメッセージ性があり、何よりもただただ強烈に美しい。物を作る周辺の人は必見といえましょう。幟恐るべし。展示は13日迄。一般300円。図録1500円(内容充実)。
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2009年08月18日(火)
2009年08月15日(土)
2009年08月14日(金)
かわいいねこグッズ手作り帖 [著作・掲載誌]
扉やサイトトップページに告知してあるとおり、「かわいいねこグッズ手作り帖 ねことの暮らしをもっと楽しくする37アイテム」という本(成美堂出版・刊行)に扉やが制作した作品がいくつか掲載されております。(猫のオモチャ、猫のための道具、愛猫の写真を使ったオリジナルグッズなど)
本書全体では合計6名の作家さんがそれぞれ工夫を凝らしたかわいい作品を制作されております。
各家庭の猫さんそれぞれの好みがあると思いますが、なにかのお役に立てたらうれしいと思いつつ制作いたしました。ちなみにうちの猫らはオーガンジーのリボンを使ったねこじゃらしがすっかり気に入り(作っている途中から)、すでにリボンがぼろぼろです。ふわっと軽く、キラキラと光る素材なのがうずうずするようです。
追記(2009/08/20)
フェルトで作ったおむすび(綿とキャットニップ、鈴などが詰めてある)も気に入った様子。ころころ転がして、つかまえて、しっかり掴んで猫キック!猫キック!!…と、1人おむすびころりんをやっている姿がなかなかかわいいです。梅おむすびは破壊されてしまいました。
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2009年08月07日(金)
第七回亀治郎の会 [観る]
いろいろたまったお仕事をなんとかかんとか片付け(また、これが楽しかったんです。いずれご報告いたします)その間、ずーーーーっと励みかつ楽しみにしていた「亀治郎の会」を観に行きました。
ラッキーにも大変よい席がとれまして、間近にて舞い、踊り、演技する亀治郎さんに見惚れっぱなしの数時間でした。細かな表情の変化や鋭い目線、美麗な衣装まで堪能し、いやーほんとに眼福眼福。ひさびさに歌舞伎ハンコを彫りたくなりました。彫るかどうかは別として。
亀鶴さんと亀寿さんも、これまで拝見したことのない味わいの演技で、大変魅力的でありました。
しかし、ほんの数メートル先とは思えないほど、舞台の上というのは別世界に見えます。すごくハッキリした夢のような。
初めて歌舞伎を観たときからその不思議な距離感、「垣間見ている感じ」に魅了され続けている気がします。ああ、次の舞台が待ち遠しい! (月末、納涼歌舞伎に行くのでわりとすぐなんですが)
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