2006年10月04日(水)
豆本販売について [おしらせ]
Miniature Book Societyのカタログに載ってから、各地から注文が届くこの頃です。国内はもとより、スペイン・カナダ・アメリカと各地にネコ(やはりネコが人気)が発送されていきました。
サイトの通販用にまとめて作ったつもりなのですが、右から左で発送されている状態です。おそるべしMBSカタログ。
現在、扉やのサイトにおいて「体育会系ネコ部」「ユビワカタログ」「バー・サンサロ」の完売したタイトルも受注制作(注文から1-2週間)の形で受け付けておりますが、来月開催のグループ展「屋根裏の図書室」の準備も佳境に入っておりまして、今後ひと月ほどに渡って、注文受付からいただくお時間が大幅に増えることが予想されます。具体的に言うと3週間〜一ヶ月ほどです。およそ倍です。
なお、在庫のある「がまぴょん」「てきとうレシピ」「手ぬぐい」に関しては通常通り発送可能です。
11月後半以降、年内は既刊の増刷の作業に専念したいと思いますが、しばしの間ご迷惑をおかけいたします。
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2006年09月29日(金)
えいご漬け買うか、と思った事件 [日常]
米国の豆本愛好家たちが集う「Miniature Book Society」の2006年豆本コンペティション。
→関連記事:赤井都さん受賞!
配布されるカタログには、参加者の豆本がすべて掲載されているのです。そして、それを見たアメリカ在住の方からオーダーを貰いました。
わー!と喜ぶも、その後「代金の支払をどうするか?」というやりとりにすごい時間がかかって、勘違いもくりかえし(私が)ついに「お互いの豆本が同額だからそれを交換しよう!送料は相殺で!」という物々交換になりました。
それはそれでうれしい。
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2006年09月25日(月)
赤井都さん受賞! [豆本製本]
livedoor ニュース - 日本の“現代豆本”が国際コンペで初受賞!
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2429949/detail
なんと!
MBSというアメリカの豆本愛好団体が主催するコンペティションにて、日本の赤井都さんの作品「籠込鳥」が入賞したとのこと。日本からの受賞は初だそうです。
遅ればせながら、本当におめでとうございます。
→赤井都さんのサイト:言壺
blogのエントリ:『籠込鳥』が受賞!によると、応募にあたっての過程や苦労が偲ばれます。
実はこのコンペには扉やも参加していており、本日応募作品がまとめられたカタログが到着したとことなのです。
→関連記事:豆本海を渡る
今回、私は本当に参加しただけの結果となりましたが、これから1年間応募作品はコンペティション主催のMBS(Miniature Book Society)が開く展示会におかれる事になるそうです。豆本旅をする、ですね。カタログには多彩な意匠の作品が並んでおり、見ているだけで色んな人がいるんだなぁとしみじみ感じられて、なんというか勇気のようなものがわいてきます。
そんな気持ちを11月の展示屋根裏の図書室に生かせますように。
また、赤井さんの受賞で最もうれしいと感じたのは、紙の装丁の作品の自由さが認められたような気がしたこと。もちろん素材だけでなく造形や内容があってのことではありますが、「紙」にも革の本の存在感、質感と同等の魅力的があるのだと改めて実感しました。紙以外の異素材の自由さも(たとえば、カタログ中にはコルクを使った作品などもあった)まだまだ残っているので、なにか自分でも挑戦できたらと思います。
赤井さんの作品を実際に手にとって拝見した機会はまだなく(第1回まめまつりにも参加されていたのですが、当日私の体調が悪くなってしまい、会場をまわったときも朦朧としていた)次回12月に開催されるマメBOOKS〜創作豆本のグループ展
がその機会となるかもしれません。
そのまえに、展示まであと一ヶ月弱なんだなあ、と実感して背中に寒気が。あれもこれもやらないと!
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2006年09月21日(木)
ためらわず買う [読む]
西の魔女が死んだ 梨木 香歩 (1996/03) 小学館 この商品の詳細を見る |
絵を描くことは、3時間やれば必ず3時間分進むのでとても心がやすらぎます。落ち着きます。楽しいのです。それに比べて話を書くのは、簡単な何気ない話でもとても苦しくなってしまいます。ニガテです。考えれば考えるほど削る部分ばかりになって、最後には何にも無くなってしまう。というのを3回くらいくり返しています。毎日夜に手紙を書いているようなもので、翌朝読み返すと恥ずかしくなったり……。何やってるんだ〜!
で、それが終わるまでガマンしようと思っていた梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を読んでしまいました。図書館と本好きの子と魔女、という豆本をつくろう、といろいろ調べ物をしていてたどり着いた本です。
登校拒否になった主人公の中学生・「まい」が「西の魔女」こと実のおばあさんの家で暮らしながら、少しずつ自分の生き方を獲得していく話。ラストにいたるまでの楔の打ち方がひとつひとつ丁寧で、そこに心打たれます。決してあざとくなく、垣間見える世界の描写はひたすら誠実。
また、図書館で拝見したかぎり梨木さんの著書はどれも本として大変に美しい。挿画はもとより、表紙タイトルの入り方や、見返しの模様など細部まで読み手の想像力を刺激してくる作りの本なのです。
図書館の棚には「西の魔女が死んだ」「りかさん」「ペンキや」と3冊並んでいたのだけど、「ペンキや」の目に入った数行があまりに面白い空気に満ちていたので、ここで読んでしまうのはイヤだ、と思って、帰ってからアマゾンで「この棚のここからここまでください!」という勢いで買いました。どれもとても面白く、ぐんぐん読める。うれしい。
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2006年09月18日(月)
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