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2019年01月16日(水)

新年 [日常]

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五段目

あけましておめでとうございます。
今年は猪年ですので「仮名手本忠臣蔵」
五段目の猪であります。とてもラッキーなやつなのです。

そして、干支が一回りしたので子年の仁木弾正から続けてきた、歌舞伎ネタで消しゴム版画を作るのもこれで最後です。その頃とは大きく状況も変わり、ここ数年は12月がイベントだらけで、年賀状は来たものに返すだけでいっぱいいっぱい、枚数が減ること著しい感じでした。それが時の流れとも思います。

ひとまず目的が達成できたので良かった良かった。
今年もよろしくお願いいたします。

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2018年12月06日(木)

顔見世大歌舞伎 [観る]

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何かと似ている

来年のことを語ると鬼が笑うと言いますが、先月のことを振り返ると鬼はチッと舌打ちなどするのでしょうか?
先月の顔見世大歌舞伎の話です。

11月。30日しかない11月。
行事の多い11月。
でも猿之助さんの「法界坊」が観たい! 法界坊をやる猿之助さんだよ?
ばったばたしながら駆け足で夜の部に行きました。
間違いなくチャレンジングな演目であるので、席に着くまでは気張っていたのですがあまりにも自然に楽しい舞台で、法界坊奔放!おくみちゃん可愛い!野分姫一途!要助…説得力のあり過ぎる男前。そして道具屋甚三の歌六さん渋い強いかっこいい。最高です。
…気づけばめちゃくちゃリラックスしていました。歌舞伎はいつ行っても心から落ち着く空間です。

イラストは、つづらを背負った商人を見て思った「あっウーバーイーツだ!」です(千成もなかは巣鴨にあります。おいしいです)。

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2018年11月09日(金)

ねこのきもち12月号 [著作・掲載誌]

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猫も読書の秋

「ねこのきもち」12月号にイラストを描きました。
74ページからの「猫パズル」というコーナーなのですが、パズルのピースとなった猫のパーツ「のみ」を描くという自分的に初の試み。
猫の足先がわきっ!と爪を出すところなどは、あまり観察してこなかったなー、と、 描きながら実感できてとても面白かったです。
猫は見ても描いても暮らしても、全然飽きないものですね。

ねこのきもち 公式サイトはこちらです https://pet.benesse.ne.jp/cat.html

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2018年11月07日(水)

栗蒸しようかん [日常]

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おいしい

栗蒸しようかんだと思うのです。
秋のおやつは圧倒的に栗蒸しようかんだと。
…などと言いつつ、私は去年の秋、思うように栗蒸しようかんを食べられませんでした。全く食べなかったとも言い切れないのですが、今年は栗蒸しを堪能できていないなと思っているうちに季節が変わっており、ああ、あの店のちょっとしょっぱいやつ、あの店の大きな栗、と具体的にとても心残りでした。

そして今年こそと思いつつはや11月。そろそろおやつの時間だなと思いつつ自転車を流していた今日、和菓子屋さんの店先の幟が目に入りました。栗色の布地に黄色の文字で「栗蒸し羊羮」。
これはもう、とさっさと自転車を止めて店内に入り、栗蒸しようかんを探すと、団子饅頭練り切りとずらりと並んだショーケースに栗蒸しようかんは残りふた切れしかありませんでした。やっぱりみんな思うことは一つ!と、勝手に誰とも知らぬ人たちと連帯感を持って栗蒸しようかんを買って帰り、無事に今年の初栗蒸しようかんを食べました。
紅茶ともなかなか合うものですね。

こんな感じで、私はだいたい食べ物のことを考えて日々を暮らしています。

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2018年11月02日(金)

十月の夜の部 [観る]

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白玉さん(イメージ)

十一月に突入してしまいましたが、先月は十月大歌舞伎・夜の部を観ました。
『助六』、大向こうさんの大当たり!の掛け声に腹の底から納得する、隅から隅まで面白いお芝居でした。
面白いお芝居とは何かというと、その人のことがふと分かったり見えたりすることだと思います。その人、とは役者さんではなく役のことです。まあ、助六と揚巻が徹底的に美しくてかっこよくて。
そして、助六のかっこよさは仮の姿であり、だからこそ徹底的に「かっこよさ」を纏い、揚巻さんもそこに一役も二役も買ってみせる。ふたりの芯の強さに深く感嘆させられたのでした。

助六がなっかなか出てこないなか視覚的には豪華で情報量が多い舞台の前半、これまでは気持ちがはやってしまいがちだったので、今回はただ美しさをじっくり観察してみたところ終始楽しく堪能できました。禿(かむろ。花魁に付く女の子です)ちゃんズの髪飾りのかわいさ。助六は、今後も焦らずゆったり観よう。

ちなみにこのお芝居の私の推しキャラは揚巻さんの友人・白玉さん。過剰なまでに豪華で非日常な吉原スペクタクルな世界の中、意休への啖呵をたったかたったか景気よく切っていく揚巻さんをまあまあそのへんで…ね…とやんわり抑えます。「白玉さん、優しいね…」とふと当たり前の感情が生まれて心和む人物。自分はワクワクするためだけでなくホッとするためにも劇場の席に座っているのだなあと良く思います。

非日常+リラックスの時間を送るためにまた日常をがんばるのです。

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プロフィール

西イズミ

扉や(とびらや)

豆本と猫雑貨製作

西イズミ

http://www.tobiraya.net/
twitter : @brunnen_
インドアな本好き。猫の飼い主、豆本作家、雑貨作家、イラストレーター。
現在3冊の既刊があります。その他、猫関係のお仕事をときどき雑誌やテレビでしております。
☆「猫がよろこぶ手作りグッズ」(WAVE出版)
☆「猫との暮らしを楽しむヒント228」(河出書房新社)
☆「作ってあげたい猫の首輪」(河出書房新社)

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