2008年01月11日(金)
2007年12月12日(水)
原因は湯たんぽ [日常]
「これは完全に皮フが死んでます」
外科にて。私がハリセンボンに加入したら『皮膚が死んでる方』になるのだわと思いつつ、これが死んでるクセに、いや、死んでるから?けっこうな痛み。ちょっと歩くとじーんじーんと痛くなって日常生活にも難儀する(ので、いろいろな予定が狂っています)。これまでの痛い痛いランキングで3位くらいには入るかも。痛み止めと抗生物質を貰って帰りました。
低温やけどには気をつけましょう。
■治療についての追記 2008-06
ちなみに、低温やけどは冷やしても無駄です。皮膚の深い部分がダメージを受けているので、一刻も早く皮膚科に行くことが大切です。
この日記を書いた後「湿潤療法」という治療を受けました。消毒はせず、傷口を乾かさず、保湿した状態を保つ療法です。要はキズパワーパッドと同じで、傷口から出るじゅくじゅくした液の働きで治すのです。
まず、傷口に保湿するための軟膏(ワセリンのような感じ)を塗ってから「プラスモイスト」という被膜剤で傷口を覆いテープで固定します。被膜剤は一日一回取り替えます。これを繰り返していきます。
◎プラスモイストは、直接製造元から取り寄せることも出来ます。(価格・送料などは製造元にお問い合わせ下さい)
→製造元:瑞光メディカルの商品説明。販売薬局や、ネット通販サイトへのリンクもあります(2008/12/30記)。
シートが数枚入っていて傷口にあわせて適当にカットして使います。
◎固定用のテープは、粘着力の強いものだとベタベタするし、紙製だと剥がれやすくて不安。手で切れる幅広のサージカルテープ(メディカルテープ?)や「貼る包帯」みたいな商品が使いやすかったです。
この日記を書いたときは、毎日病院に消毒へ通っていました。痛くて数メートル歩くのも辛かったので、本当に苦痛でした。消毒の時、傷口に直接触れられることは痛みだけでなく心理的にも辛く、また傷口の保護もガーゼ+油紙+包帯と大仰でもありました。(しかし油紙が幸いしたのか、傷がカーゼとくっつくことはありませんでした)
また、相当に深くまでダメージを受けたため、最初の医師からは手術を薦められました。できれば入院は避けたかったので、セカンドオピニオンを訊くべく湿潤療法を行っている医師のところを訪ねたのです。「跡は残るし、時間もかかるかもしれない」と言われたものの、手術のリスクと比べれば(とにかく痛かったので、移植するための皮膚をとることを考えるのが辛かった)2点とも耐えられることでした。これらは、傷の大きさや部位によって対処が変わってくる事だと思います。
さて、やってみれば湿潤療法はあっけないほど簡単で、消毒はしないので傷口を擦ることもなく、痛みも少ないです。自宅で簡単にできるので、通院回数も少なくて済みます。とはいえ、痛み止めの抗生物質も飲んでいましたし(腸内環境が悪化しました。医師に相談して乳酸菌も一緒に摂った方がよかったかも)痛みが完全になくなるまでには一ヶ月以上かかった気がします。
半年以上経った今も、まだ跡は生々しく残っています。低温やけどには本当に十分にお気を付け下さい。そして、もしもなってしまったときは速やかに病院へ行かれることをおすすめいたします。
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2007年11月26日(月)
かわいいコラボ [おしらせ]
急に寒くなって、冬眠しておりました。
さて猫楽百貨でご一緒した吉猫堂さんのブログにて、吉猫堂さんのちりめん作品と扉やの豆本(猫楽百貨出品作品”あかいねこあおいねこ”)がひとつの写真の中に並んでおります。ちりめんとは思えない、しぜーんなポーズの黒白の猫。豆本にぱたっと置かれた足がカワイイです。よろしければどうぞご覧ください。
★猫楽百貨に出品した作品については、今のところサイト販売の予定はありません。申し訳ありません。
ありがたいことに、魚眼レンズで撮ったねこ写真集「ねこ星」はいくつか「よい」と反響をいただいていたりします。
魚眼でのぞいた風景もまた実際の視界と少し違うフシギな感じなので、そのうちご紹介できたらと思っています。
いちばん豆本らしかった「猫を一匙」の方は「金色の布にハンコを押す」という手法が特に気に入ったので、別の物語をつくって同手法で新刊を作れたらと思っております。
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2007年11月09日(金)
1年後にむけて [おしらせ]
来年の11月に、茗荷谷駅からすぐの「cafe U_U カフェ ユウ」さんで、ちいさな豆本展をやろうと思っています。
猫楽百貨の作品制作の途中にふと立ち寄ったお店で、訪れるたびに居心地のよさを感じています。どの席でも、一人で行っても、おいしくあたたかな気持ちで帰り途につけるような。
まだまだ、頼んだことがないメニューがたくさんあるので、今後も伺うのが楽しみだったりします。
さて、そんな素敵なお店で、どんな展示をやろうか。
今おぼろげに考え中です。版画・刺繍・革を使えたら…。
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2007年10月20日(土)
OUR DAILY BREAD (邦題:いのちの食べかた) [観る]
試写会で観る。(於・オリベホール)
物語はない。セリフもない。刈り取られるトマト、掘削される岩塩、たくさんの豚、牛、鳥、魚……それらがどうやって「食べ物」になっていくのかという映画『OUR DAILY BREAD』。("いのちの食べ方"なる邦題はすきでない)
例えば、鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥鳥。みたいな光景が淡々と。「鳥」は豚や花にも入れ替わる。あんまりたくさん同じ字を書くと「こんなだっけ?」と不思議な気持ちになるけれど、映像でも同じなんだ!と実感する。なにがなんだかわからなくなってきてもなお、強烈な印象を与え続ける鳥の海。
こんなふうに書くとグロテスクな映画のようだけれど。実際、グロテスクなのかもしれないけれど。とにかく、見たことのない映像ばかりだから「これがこうなるの?」「そういうシステムなの?」「あれは何?」と、驚きやら想像やら不思議さが先に立って頭の中が「わーわー」と興奮して忙しい。
とはいえ、動物が出てくると一体どうなっちゃうのかドキドキしてしまう。そして農薬?らしきものが散布されている場面であっても植物が出てくると少し和む。そんなシーンの切り替え方も絶妙だった。
だだっぴろい場所でウィーン、と巨大ロボットのごとく動くメカ。ちゃっちゃか処理してゆく働く人々。なんてスゴイ日常なんだ!と反射的に思うのだけど、彼らにとってはごくごく普通の毎日なんだよな。とすぐ気付く。いやー、でもやっぱりすごいな。と思っているうちに映画は終わってしまった。ラストのあたりは最初から「きっとそうだろう」と思っていた予想通りの展開であり、絶対にセンチメンタルになりたくなかったのだけどちょっとなってしまった。私は彼らが好きなんだな。
実のところ、ちょっと空腹でホールに入った。「観た後どうなるのかな?」と思ったのだ。結果は…ちゃんとお腹が空いていた。業が深いととるか食いしん坊ととるか図太いととるか。全部なのかな。
◎上映前の小泉武夫、内澤旬子両氏のトークショーも面白かった。鯨の解体を子供に見せるとそれまで「鯨可哀想〜」と言っていた子らも鯨がどんなものか知ることができて、それ以前より鯨を好きになる(そしてちゃんと食べるのだとか)という…。内澤さんの「世界屠畜紀行」は10年間ほど取材期間があったそうで、大変楽しみにこれから読みます。(気付けばずいぶん前に買ってあった)
邦題はそのまま「日々の糧」の方がピンと来る。この映画はいのちの食べ方を説いているわけでも、強いているわけでもありません。
★11月10日から渋谷シアター・イメージフォーラムその他で上映開始。
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