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2018年12月06日(木)

顔見世大歌舞伎 [観る]

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何かと似ている

来年のことを語ると鬼が笑うと言いますが、先月のことを振り返ると鬼はチッと舌打ちなどするのでしょうか?
先月の顔見世大歌舞伎の話です。

11月。30日しかない11月。
行事の多い11月。
でも猿之助さんの「法界坊」が観たい! 法界坊をやる猿之助さんだよ?
ばったばたしながら駆け足で夜の部に行きました。
間違いなくチャレンジングな演目であるので、席に着くまでは気張っていたのですがあまりにも自然に楽しい舞台で、法界坊奔放!おくみちゃん可愛い!野分姫一途!要助…説得力のあり過ぎる男前。そして道具屋甚三の歌六さん渋い強いかっこいい。最高です。
…気づけばめちゃくちゃリラックスしていました。歌舞伎はいつ行っても心から落ち着く空間です。

イラストは、つづらを背負った商人を見て思った「あっウーバーイーツだ!」です(千成もなかは巣鴨にあります。おいしいです)。

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2018年11月02日(金)

十月の夜の部 [観る]

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白玉さん(イメージ)

十一月に突入してしまいましたが、先月は十月大歌舞伎・夜の部を観ました。
『助六』、大向こうさんの大当たり!の掛け声に腹の底から納得する、隅から隅まで面白いお芝居でした。
面白いお芝居とは何かというと、その人のことがふと分かったり見えたりすることだと思います。その人、とは役者さんではなく役のことです。まあ、助六と揚巻が徹底的に美しくてかっこよくて。
そして、助六のかっこよさは仮の姿であり、だからこそ徹底的に「かっこよさ」を纏い、揚巻さんもそこに一役も二役も買ってみせる。ふたりの芯の強さに深く感嘆させられたのでした。

助六がなっかなか出てこないなか視覚的には豪華で情報量が多い舞台の前半、これまでは気持ちがはやってしまいがちだったので、今回はただ美しさをじっくり観察してみたところ終始楽しく堪能できました。禿(かむろ。花魁に付く女の子です)ちゃんズの髪飾りのかわいさ。助六は、今後も焦らずゆったり観よう。

ちなみにこのお芝居の私の推しキャラは揚巻さんの友人・白玉さん。過剰なまでに豪華で非日常な吉原スペクタクルな世界の中、意休への啖呵をたったかたったか景気よく切っていく揚巻さんをまあまあそのへんで…ね…とやんわり抑えます。「白玉さん、優しいね…」とふと当たり前の感情が生まれて心和む人物。自分はワクワクするためだけでなくホッとするためにも劇場の席に座っているのだなあと良く思います。

非日常+リラックスの時間を送るためにまた日常をがんばるのです。

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2010年09月23日(木)

日光移動教室 [観る]

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快晴の想像の象

旅の写真など。
そろそろ肌寒いのでは…と心配したのですが、全くの杞憂に終わり、とにかく道中晴れまくりでした。

小学校以来の日光東照宮。動物がたくさんおりました。

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励ましている猿

東照宮には、双眼鏡を持参することを超・おすすめします。細かい彫刻まで見えます。私は、ニコンの「遊」を愛用してます。軽量コンパクトで旅にもってこい。

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目があった神馬さん

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ジブリっぽい

わしゃわしゃ植物が生えほうだいの灯籠。植物は強しですなー。

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葵の御紋だらけ

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目があった象

眼光鋭く。思わず立ち止まってしまいました。

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私が一番きれい

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いや、私だ


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みんななかよく

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目があった獅子

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神橋

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手水鉢の中の世界


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宿の象

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しましまの雲

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起きている猫


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宿の明かり

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眠り猫



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2010年09月04日(土)

高橋朋子展 於・画廊宮坂 8/30-9/4 [観る]

高校の同級生である日本画家・高橋朋子さんの展示を見に行った。送っていただいたDMの作品からして素晴らしくて、楽しみにしていたのだけど本物はなお良かった。

彼女の絵の中では仏・神・梵字・蓮・獅子等の「識っている」モチーフたちが、初めて見るような動感を持つ。新鮮な既視感というか、どこかでうっすら記憶している光景が見られたような気がした。また、細部の線のひとつひとつが美しく、それがざわざわと生命感を醸し出していて、良い絵ってつまりこういう作品なんだ、という。

画風も作風も異なるけれど、木葉井悦子さん(絵本作家)の作品を見たときのような、清々しく力強い気持ちになりました。すごく好きな世界。
ひとりで行ったので、もっとあの人やあの人に見せたかった、と帰り際に後悔。次は誰かと一緒に行きます。


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2010年02月03日(水)

長い長い映画館とパニックと橋口亮輔監督作品オールナイト:1/31池袋新文芸坐とわたくしのお話 [観る]

ここ最近、ロクに映画館に行けなかった。
発端は2008年の11月。『ダークナイト』を見るべく近所のシネコンに行った日のこと。上映期間も終了間際で、狭い映写室、天井は低く急な傾斜で座席が並んでいる。そこはかとなく圧迫感をおぼえつつ、スクリーンの正面に座る。館内が暗くなり、予告編が始まったあたりから、「ヘンな感じ」がした。
頭がくらくらする。寝不足のせいかな、と自分を納得させていると本編開始。冒頭、ぐーっと寄っていくカメラ。うっ、気持ち悪い。そして銀行のシーン。妙な恐怖感が沸々とわいてくる。「…そういうシーンだし」とも思うが、恐怖感が増すのをコントロールできない。動悸は激しくなり、胸がムカつく。激しく気持ち悪い。大きな音がなる度、心臓が震えるような気がする。吐く(かもしれない)。怖い!! でも途中で出たら他の人に悪いし出られない。…えっ?「出られない」…? グワーッと焦燥感と恐怖感が増す。体の周りに、見えない煙のように。

ここで必死で導き出した結論:「映画どころではない」。連れに緊急事態を告げて、途中退出した。ロビーで深呼吸を繰りかえすも、動悸はなかなか治まらず、なんじゃこりゃ?と意味がわからなかった。でも、なんとなく「体調が悪かった」「シネコンが狭かった」等と結論づけて、その異常を無視した。

それから数ヶ月後、アカデミー賞がらみで再上映された『ダークナイト』を、有楽町の大きな映画館の「後方、かつ通路側でいつでも出られる席」にて再チャレンジしてみた。 …やはりぞわぞわした恐怖感は訪れたものの、耳を塞ぐ・目が回ったら目を閉じるという対策で最後まで観ることは出来た。それで観られたと言えるかどうかは別として、その時の自分は最後までいられことに満足し、映画も楽しめたと思っていた。
 しかし、その後『スラムドッグミリオネア』で撃沈。上映館は大迫力の音響が自慢で耳を塞いでも効果無し。グワーッと覆われるような恐怖感にまた襲われ、必死で耐えて耐えて退出はしなかったものの、その後24時間動悸と吐き気は続いた。そもそもこんなに具合悪くなってまで観る映画じゃなかった、と半ば八つ当たりで恨みがましく後悔した。

以来、観たい映画が浮かぶ度に「あんな思いをしてまで観るべき作品か?」と躊躇するはめになり、やがては「映画館なんて行かなくてもいいんじゃないか、DVDで観れば」と思い至った。最近の映画館はどこも音響が売りだし、映像だって凝ってるのが多いし、どんなに面白くても、私が観られる映画は少ない。あったとしても、なるべく小さい画面で、小さい音でないと――。
けれど、人間うまいこと出来ていて、時が経つとそんな自分に逆らいたくもなる。とりあえず病院に行った。診察結果:パニック障害。ただし映画館でしか発作は出ていないので、基本は様子見。薬は頓服のみ。映画館に行っていないので発作は起きず、無理矢理発作を起こすこともないし、ということでひと月程で受診は終わった。

はて、私は映画を観られるのか観られないのか。結局は自分の体に聞いてみるしかない。そうして昨年末、コワゴワ行ったのが新文芸坐。オールナイトで何度か来ていたし、自分の中の映画館は、シネコンじゃなく大きなロードショー館でもなく、名画座かなあと思って。観たのは『鴛鴦歌合戦』『君も出世ができる』の二本立て。
…結果、余裕でクリア。なんだ、シネコンがダメでも名画座に行けばいいんだ!早稲田松竹と新文芸坐と下高井戸シネマの3つ行けたら結構映画観られる! …そんな冗談をかましていた折に「橋口亮輔オールナイト」情報を知り得て、これはもう、何の迷いもなくチケットを手に入れた。『渚のシンドバッド』が観たかった。

昔好きだった映画を観るのは少し怖い。初恋の人に会ってがっかり…みたいな事も有りうるから。『渚のシンドバッド』を観たのはおそらく10年以上前で、その時もどっかの名画座で観て、何に感動したって浜崎あゆみ演じる相原さんの全ての動作に感動して、「なんだこの子!?」と帰宅後やおらみかん畑に寝ころぶ相原さんの絵まで描いてしまうほど心酔した。もちろん、伊藤くんの強さ、吉田くんの弱さと優しさ足して割った的風情も絶妙なのだけど、とにかく、浜崎あゆみという可愛い女の子に驚かされた。まさかあゆになるとは!でも、なるか。彼女は輝きまくっていた。

で、その映画を三十路の今観るとどうだったか。全員が本当にきらきらしているのを感じて、眩しくて、いちいち胸が苦しくなった。特に清水さんの秀才ゆえなのか、不憫な性分が愛おしい。カンバラ君は素晴らしい人で羨ましい。松尾さん、ああいう子が一番モテるんだよな。(友人役の安西紘子→現・安西ひろこに驚愕。前は気付かず。感慨深かった)ほかにも、村井国夫演じる父親とのシーンの、親子間の微妙な空気とか、今と違うそのころの長崎の風景とか(稲佐山!稲佐山!)、やっぱり浜崎あゆみは良いなあとか、全部が大切に思えてしまった。私が一番好きな映画は『ゴーストワールド』という10代のダメな女の子映画なんだけれど、同じくらいこの映画が好きだ。

『二十歳の微熱』初見。ある時期のある自分の気分とシンクロするところがあって、一瞬退出した。ごめんなさい。樹の方向音痴じゃないけど地図がない感じ、大人になった今では懐かしい感覚で思い出す。樹とともにふわふわしている高校生、信一郎の頭を撫でたい。そして、携帯用ブラシとかムースとかに反応してしまう三十代。

『ハッシュ!』初見。まるで登場人物と一緒に生きているような気持ちになって、数々の感情が生まれては消え生まれては消え。高橋和也が演じた直也、素敵だった。愛の人。後半の朝子さんのセリフに泣かされる。勝裕は、おずおずと幸福を受け容れる雰囲気が、なんだか微笑ましい人。
あと、秋野暢子の背中が忘れられない。

監督によるトークショー(このお話も聞けて良かった)があり、三作品の上映がはじまって、おわって、朝になって、明るくなる空を観て「また映画が映画館で観られて良かった」という気持ちでいっぱいになった。同時に、ぐじぐじ沈殿していたある感情がすっぱりと消えて無くなって、とても爽快な心地だった。よかったよかった。

私は橋口監督の映画やその登場人物がとても好きだと思う。私が観られる映画、ありました。『ぐるりのこと』も観なくては。


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