2006年06月07日(水)
「屋根裏の図書室」展へ準備開始 [おしらせ]
11月に参加するグループ展のご案内です。
◆屋根裏の図書室 http://kujaku.info/lib/
6組7名の作家勢が「図書室」をモチーフに作品制作・販売を行います。
図書室といえば、高校時代毎日放課後や授業中に入り浸ったことを思い出します。私が通っていた学校は毎日2時間美術の授業があったので「モチーフの資料を探しに行く」などと行って図書室に駆け込むことが出来たのです。
もちろん、まったく美術と関係ない本を物色してばかりでした。そして、日々通って通って通いつめてもその度に本棚の片隅には「こんな本が!?」という発見があり、宝探しをえんえん繰り返しているようでした。
今も書店や古書店や町の図書館で同じようなことをしているわけですが。展示会場から至近の「神保町」なんか、町中が図書室のようです。会場も書庫が並ぶ図書室の雰囲気を持った素敵なところです。はりきっています。
・発見したうれしさがあるような作品
・手がかかる、面倒な作業がある作品
というのが今思いつくこと。最初はこんなもんです。
釣り糸を垂れて待つが如く、方向性をじっくり決めてゆきます。
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2006年06月02日(金)
新しい本。 [豆本製本]
前回「表紙のソリ」について書いた、歌集の豆本が23冊完成しました。
完璧に全く反らないわけではありませんが、反りは大きく軽減させることができました。よしよし。
さて、次はこの秋行うグループ展について考えなくてはいけません。
「図書室」をイメージしたこの展示。密やかでしんとした、しかし賑やかな空間が表現できるような作品を作りたい。
どんなもんだか皆目見当が付かない段階ですが。
これから輪郭からやってゆきたいと思います。
※展示の詳細はまた改めてお知らせしてまいります。
生活も落ち着いてきたので、サイトの更新にも力を入れねば。
豆本製作ノートや、うちにあふれる蔵書を利用したコンテンツを計画しております。
計画倒れになりませんように自分に釘をさしておかないと。
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2006年05月28日(日)
発見すること:表紙のソリ [豆本製本]
今、せっせと「歌集」を作っています。本の内容は若い歌人さんが作った短歌。初めて造本だけに専念して本を作っているのです。 (この本は完成後納品するところまでが仕事なので自分のサイトで販売することはありません)
少しは慣れたと思っていた製本作業でも、いろいろ発見があるものです。試作品をいくつか作ってみたら、どれも時間が経つと表紙が大きく内側に反ってしまう。なぜ? 少し薄めの本なので、きちんとプレスされていないのか?と思い、遊び紙を増やして若干(気休め程度かもしれない)厚みを増やしてみたものの、やはり不安。 出来てから反ってしまったら取り返しが付かないし。
そこで、困ったときの虎の巻
手製本を楽しむ 栃折 久美子 (1984/12) 大月書店 この商品の詳細を見る |
を開いてみます。 すると、ありましたありました。208ページ。「失敗したときの直しかた」の"表紙のソリ"の項。
「本をつくる仕事は、湿気をあたえては乾かすことの連続である、といってもいいような一面もあり」
とあります。ただの紙を、本の形にする作業の過程では、確かに紙に水で溶いた糊を塗っては乾かす作業が多いのです。湿気がどのように乾いていくか、予測はできても正確に把握することはなかなか困難です。さらに、
「紙は木と同じように、一種の生き物と言ってもおかしくないような性質を持っていて」
とあり、気候や保管方法によっても仕上がりに変化があるとのこと。確かに、湿気の多い季節は製本がしにくいです。乾かないし、紙も妙にしっとりする。雨の日は紙を買いに行くのも躊躇したり中止したり。
さて、ではどうしたらいいかというと。
表紙のソリは完全にはコントロールできないけれど、気をつける点は簡潔。
・手早く糊を入れる(=糊を塗る)こと
・表紙作りと、それを見返しに合体する作業は一続きの仕事とすること
なるほど!と特に留意したのは2つめの注意事項。今まではパーツごとに作業を進めることが度々ありました。たとえば、表紙だけ10冊分つくって、乾燥させる間に本文を縫ったり別の本の表紙を作ったりして、翌日本文と合体させるとか。あとは合体させるだけ!と思うと気分がラクで、10冊以上でも一気に完成できるから。しかし、これもソリの原因となるらしい。
「ボール紙(扉や註・表紙の芯になる紙です)の片面だけしめって乾くということを、二回にわたってくり返すよりも、両面同時のほうがよい、ということです」
合点。というわけで、一冊一冊表紙を作っては合体させて、という作業に切り替えました。水+糊の濃度にも気をつけて丁寧に。この方が効率が悪く緊張の連続なのですが、もともと手作業で時間のかかるものだし、仕上がりが綺麗ならばそれがいちばん。
さてあと9冊。今日は頑張ります。
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2006年05月23日(火)
豆本海を渡る [豆本製本]
本棚3つ追加で購入。やっと本が納まって部屋らしくなりました。で、居間用の時計を買おうと街に出たら、いつのまにか時計ではなく古本を買っている始末。「もう本買わない!!」と荷造りしながらさんざん思ったはずなのですが。喉元過ぎればナントヤラ。これは死んでも治らぬ病かも。
それはさておき、先日豆本をアメリカへ送りました。飛行機嫌いなので豆本に海外渡航を先行されてしまった。一件はお友達のところへ。もう一件は、"Miniature Book society"(以下、MBS)という豆本協会へ。
以前検索で見つけたこのMBS、毎年豆本のコンペをやっています。ものは試し!とひらめいた私は「ワタシはニホンジン。マメホンつくってマス。ニホンゴのマメホンだけどオクッテミテOK?」みたいなてきとう英語の問い合わせメールを送ってみました。すると「いいよー。待ってるよ!」と即快諾をもらい、親切に必要書類を添付したメールも貰い、準備万端に整ったのが先々月あたり。
忘れ去ったエイゴの単語や、調べないとわからない製本用語などをちまちま調べつつ、書類を埋めてやっとこ送ったのが先月の終わりごろ。で、昨日、MBSからメールが来ました。まず、「アナタ勘違いしてるよ」と。
こんなの豆本じゃねぇ!とか、おとといきやがれ(→これは英訳したらどうなるのか?)とかそういうことかとハラッハラしながら読んでみますと、単語の意味を間違えてました。やっぱり。
何を間違えてたかといいますと"Edition size"を「版形」だと勘違いしてたんです。ばーかばーか。
「これは、"全部で何部できたか"って意味なんだよー。わかるかな…。もしこの文の意味がわからなかったら”わかんない”って返事でいいからメールちょうだいね。至急で。」
というメールでした。5分で返事書きました。急ぎすぎでしょうか。また意味間違ってないか、心配。
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2006年05月13日(土)
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