2007年03月24日
おふろやさん [絵本と児童書]
これ、小さい頃持ってた。
開いてから思い出した。
すこし鼠色がかった日本の街の色。
おふろであったまった人の肌の色。
いいな。
今と浴場のお客さんの数こそ違えど、上の二点は変わらぬまま。いや、今時の銭湯はぬるめだから、こんなにホカホカ感のある肌色にはならないかもしれない。
文が無い絵本なので、自由にきままに読むと良いでしょう。読んだあとはお近くの銭湯へ。
Posted by 西イズミ at 03時52分 パーマリンク
2007年03月22日
やこうれっしゃ [絵本と児童書]
電車の絵ってどうしてこんなにカッコいいんだろう。電車は写真より、絵が好きだ。
夜行列車の断面――親子に友達連れ、サラリーマン、あらゆる人がそれぞれの目的で乗り合わせ、一晩を車内ですごしている様子が描かれている。
心がどこかに移動していくような、ものすごく幸福な感覚になる本。読むのは夜で。
Posted by 西イズミ at 04時04分 パーマリンク
2007年03月21日
コクヨ ヒラメキ◆ノート
本をパラフィン紙で包むのは劣化促進行為!などの役立つ情報が書いてある本。パラパラ気軽に読めるし良いことだ…と思うのだけど、いっそ本当にノートのような体裁の方が好みかも。
後半は内容をまとめるテスト形式になっていくのだが、全くやる気が起きず。テスト範囲が狭すぎる(問題となる情報量が少ないのでテストするまでもない)。
上と同じシリーズ。小さい手ぬぐいのオマケがついていてうれしい。温泉の効能部分寄りの内容。役には立つのかもしれないが予想外の展開にはちと欠ける。温泉って健康になるためだけに行くわけじゃないしなあ、という気分になる。
Posted by 西イズミ at 03時37分 パーマリンク
2007年02月19日
2007年01月15日
離婚っ! [漫画とその周辺]
柏屋コッコ・安彦麻里絵・内田春菊など、女性マンガ家が自身の離婚について描いたエッセイマンガ集。
各作家自身があまり思い出したくない内容なのだろうし、だからこそ読み応えがあるのだが、唯一内田春菊だけが嬉々として描いている感じがしてさすがだ。自分がいかに傷ついたか!という点をこれほどまでに熱く表現できる作家はなかなかいない。
安彦麻里絵作品には小さな染みがじんわり広がっていくような感覚があって印象的。柏屋コッコはいつものようにテンション高い作風のままで離婚を語っている。スゴイ。
他の作家陣も笑えないくらい悲惨なエピソードや、明らかに女性(=マンガ家)側にも問題あるケースなど、さまざまな修羅場を披露している。どれも下世話なだけ、生々しいだけではなくて、妙に入り込んで読んでしまう本。本の随所に、作家は関係なく「描くのがしんどい」という心の叫びが噴出しいているが、そういう辛い記憶をも客観視してマンガの形に再構成できてしまう作家の業というかタフさがこの本を支えている。
面白い作品ばかりではないが、濃い。そして重い。いや、実際の離婚体験というものはこんなもんではないのだろうけれど。「ドロドロの展開」なんていう言葉がしばしばドラマの宣伝には使われるけれど、実際の結婚と離婚の間にはその四文字では言い尽くせないことが山のようにあるのだと、作家たちが身を削って描いてくれた作品群。結婚をした人していない人も、したい人もしたくない人も、興味深く読めるはず。
Posted by 西イズミ at 05時59分 パーマリンク
2007年01月14日
チェリーナイツ [漫画とその周辺]
Posted by 西イズミ at 01時15分 パーマリンク
2007年01月12日
中原淳一の幸せな食卓 [エッセイ]
人生をスカート丈のようにしないでください
などのハッとする一文が潜んでいる本。
ぼんやりした日に読むと姿勢が正しくなるだろう。
中途半端な硬さの表紙で、非常に読みづらい造本なのが惜しい。
Posted by 西イズミ at 01時06分 パーマリンク
2007年01月11日
りかさん [小説]
「リカちゃん人形が欲しい」と言った"ようこ"におばあちゃんから届けられたのは、「りかさん」という名の日本人形だった。
パッと見怖そうで、実は賢く勇気のある人形・りかさんと、わりと無茶な一言を(「それは生き人形かもしれないねえ」とか)さらりと言い放つおばあちゃんにとまどいつつも、ようこは少しずつ二人に溶け込んでゆく。
ひとつひとつのエピソードにはリアルな夢の記憶を辿っているような感触がある。無音だけど、むせかえるような濃い、温度のような目に見えないものを感じるような。そんな夢の中のような光景―例えば、りかさんが出す「人形(紙雛)の記憶を映し出すスクリーン」、古いビスクドールの物語、雛人形たちの井戸端会議、庭の隅から出てくる小さな手、風の匂い、等はすべて脳内でスタジオジブリによってアニメ化しました。すごくすごく面白かったです。
そういえば、「おばあちゃん」にはどこか不思議なオーラがあったな、と思い出す。子供には絶対に追いつけない時間を持っていたからかもしれない。
「歴史って、裏にいろんな人の思いが地層のように積もっていくんだねぇ」
ようこはため息とともにつぶやいた。
Posted by 西イズミ at 01時03分 パーマリンク
2007年01月10日
このストレスな社会!ああでもなくこうでもなく5 [評論]
どうしたらいいのか悶々としているとなんとなく出会うのが橋本治の本である。欲しい本もわからないくらい悶々としていると、ジュンク堂に平積みされている本書をみつけた。
「このストレスな社会!」
コレコレこれだよおっかさん。即買いのイッキ読み。ああ、なんてスッキリするのだろう。ねえこれってどういう事なの? と、ガンガン問いかけられ続けるうちにみるみる気が晴れる。押し寄せる文章に流されないよう踏ん張って、膨大な出来事を思い出していくうちに、わかった、わかったから!と覚悟を決めてあれこれ決断できてゆく仕組み。
とても、情報社会に生きている人間とは思えないが、
私は別に情報社会には生きていないので、
それで別にかまわない。
自分が生きている世界はどこで、生きてゆきたい世界はどこか。
そんなことが特にハッキリとする。
Posted by 西イズミ at 01時02分 パーマリンク
2006年12月20日
野ブタ。をプロデュース [小説]
読みながら、非常に主人公に対して鬱憤が溜まった。
しかし、主人公も自分自身にストレスを溜め込んでいるのかもしれない。他を貶めて満足する自分。他人のことなら良くわかる(だから"プロデュース"はできる)のに、己の問題点はサッパリ目に入らない…、いや、見ないようにしている自分。選んでくれるのならまあいっか…、と他人任せで主体性が持てない自分。他人の評価と自分の評価をいつの間にか摩り替えて、その場しのぎに過ごす自分。
軽薄で頼りなくて無責任。だけど、自分は間違っていない。いや、それどころか他の人より「マシ」なんだ。そんな風に思い込もうとする。
だが脆弱な殻はいつしか壊れる。本来の自分に彼自身がやっと気付いたとき、ようやく彼自身の人生が動き出した。が、それでも主人公は、ヒく。葛藤を煮詰めることはない。この「絶対に前に出ない感」はなんなんだろう?と思っていると物語は突然終わる。
鬱憤が晴れることもとうとう無かったし、それにしたってなぜこの話が出来たのだろう?と疑問だったが、後に「下流志向」を読みつつ、ああコレか!?と膝を打ったりしている。
Posted by 西イズミ at 23時02分 パーマリンク
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